研究課題/領域番号 |
26560101
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研究機関 | 同志社女子大学 |
研究代表者 |
大黒 孝文 同志社女子大学, 公私立大学の部局等, 教授 (80551358)
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研究分担者 |
舟生 日出男 創価大学, 教育学部, 准教授 (20344830)
黒田 秀子 関西外国語大学, その他部局等, 准教授 (20706931)
竹中 真希子 大分大学, 教育福祉科学部, 准教授 (70381019)
山本 智一 兵庫教育大学, 学校教育研究科(研究院), 准教授 (70584572)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 科学教育 / 教師教育 / 反転授業 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は,教員志望大学生の理科嫌いの克服と指導力を養成するために,タブレットPCを用いた理科の実験技能育成のための反転授業教材を開発することであった。具体的には小学校教員志望大学生が苦手とする粒子領域の気体検知管の操作に着目し,児童実験の場面で起こる実験道具の誤操作をマンガでタブレットPC上に表示し,学習者が誤操作を見つけ,正しい操作と比較することができるWeb教材としてシステム開発した。これにより,学習者は,単に操作を覚えるのではなく,操作の意味を意識しながら操作技能の習得が期待できる。 26年度は,はじめに,マンガ反転教材の初期版を用いて小学校教員志望大学生を対象にシステムの使用感や操作性の評価を行った。結果はおおむね良好であったが,ここで得られた改善意見を基に改良版を作成した。改良版の開発については,学会においてポスター発表を行った。 続いて,この改良版のシステム評価と実験的評価を行った。教員志望大学生を対象に評価実験を行ったところ,次の3点において効果が確認できた。(1)マンガ反転授業教材の操作感や使用感について,質問紙調査を実施したところ,ほぼすべての項目において有意に肯定的な評価を得た。(2)気体検知管の実験操作技能の習得を評価するために,実験操作技能の実技テストを実施した。その結果,7つの調査項目中3項目において正確に実験することができた人数が有意に多かった。(3)実験知識の獲得を事前,事後,遅延テストで評価したところ,事前テストより事後・遅延テストの結果は有意に高かった。これらのことから,学習者は授業前にマンガ反転授業用教材を使用することで,学習内容に対する関心と十分な基礎知識を獲得することが示唆された。また,同時に実施した初期版との比較実験に関しては,操作時間に大きな差が見られた。この結果については学会において口頭発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
26年度に予定したマンガ反転授業用教材のシステム開発とWeb版での実験研究を行い,教材評価が進んでいる。さらに,改良版の開発と実験研究を行った。
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今後の研究の推進方策 |
タブレットを用いたマンガ反転授業用教材初期版と改良版で得られた知見をもとに,さらに改良を加え完成版を開発し実践的評価を行う。これにより本教材の有効性と妥当性を明らかにする。
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次年度使用額が生じた理由 |
開発したタブレットを用いたマンガ反転授業用教材は,まだ改良の必要性があるため、完成後に作成費用の支払いが発生する。これを完成版として,実践的評価を行うことで,本教材の有効性と妥当性が明らかになる。
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次年度使用額の使用計画 |
タブレットを用いたマンガ反転授業用教材を完成した後の作成の謝金として支払う。また、反転授業用教材としての実証実験を実施することで評価を行い,その研究成果を国内および国際学会で発表する。
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