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2014 年度 実施状況報告書

聴衆視線とスライド構成特徴のハイブリッド分析によるプレゼンテーション推敲支援

研究課題

研究課題/領域番号 26560112
研究機関福島大学

研究代表者

中村 勝一  福島大学, 共生システム理工学類, 准教授 (60364395)

研究分担者 宮寺 庸造  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (10190802)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
キーワード聴衆視線 / スライド構成特徴 / ハイブリッド分析 / プレゼンテーション推敲支援 / 教育工学
研究実績の概要

本研究では,初学者自身によるプレゼンテーションスライド推敲の支援として,2つの有望ソース 「聴衆によるスライド要点の目視追跡行動」と「スライドデータ自体に内在する特徴」から,スライド問題箇所を抽出・提示するメカニズムの開発を目的とする.そのために,性質の異なる上記2ソースについて,視線動向分析,スライド構成特徴分析をベースとする問題要因抽出手法をそれぞれ開発する.さらに, 両者を連携させたハイブリッド分析手法を開発する.その上で,本メカニズムを導入した支援システムのプロトタイプを実装する.これにより,これまで活用が難しかった身近な複数ソースを活かしたスライド問題箇所推定・提示による実効的スライド推敲支援の実現可能性を探る.

26年度は,主に,スライド問題箇所推定手法の開発に取り組んだ.まず始めに,プレゼンテーション能力育成支援に関する最新動向の調査を行った.次に,スライド問題箇所推定手法の開発に取り組んだ.具体的には,聴衆の視線動向の分析に基づくスライド問題箇所抽出について,実際状況の観察に基づき,典型的なスライド問題形態と視線動向のペアを作成し,検証に努めた.また,スライドの構成特徴の分析に基づく問題箇所抽出について,実際のスライドを観察し,スライドの理解性に関する指標などを調査した.それらに基づいて,スライドの構成的特徴の中からいくつかを選出し,抽出方針を定めた.その上で,両者の兼ね合いを検討しつつ,問題箇所推定手法を開発し,抽出モジュールとしての実装に取り組んだ.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の予定通りのスケジュールで進んでいると考えられる.

今後の研究の推進方策

27年度は,主に,ハイブリッド分析メカニズム・システム開発に取り組む.まず,26年度に開発した聴衆の視線動向,スライドの構成的特徴それぞれの分析による問題箇所抽出手法を連携させたハイブリッド分析手法を開発する.次に,開発した手法を基に,ハイブリッド分析システムのプロトタイプの開発に取り組む.その上で,大学研究室における実際のプレゼンテーションリハーサルにおいてプロトタイプシステムを試用し,検証と知見整理を行う.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015 2014

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Hybrid Analysis of Audience Gaze and Slide Construction to Obtain the Clues for Improving Presentations2015

    • 著者名/発表者名
      Tomohiro Funayama, Hiroki Nakayama, Ryo Onuma, Hiroaki Kaminaga, Youzou Miyadera, Shoichi Nakamura
    • 学会等名
      2015 International Conference on Soft Computing and Software Engineering
    • 発表場所
      カリフォルニア・アメリカ
    • 年月日
      2015-03-05 – 2015-03-06
  • [学会発表] 聴衆視線とスライド構成特徴のハイブリッド分析によるプレゼンテーション推敲支援2014

    • 著者名/発表者名
      中村勝一,船山智広,中山祐貴,大沼亮,神長裕明,森本康彦,宮寺庸造
    • 学会等名
      第39回教育システム情報学会全国大会
    • 発表場所
      和歌山大学
    • 年月日
      2014-09-10 – 2014-09-12

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公開日: 2016-05-27  

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