本研究では,知識構成型ジグソー法において,教材の電子化を試み,tabletを用いて学習,共有させることで新たな学習効果を導き出す授業のデザイン研究を行った.高等学校の理科(生物)とコミュニケーション英語を題材に,tabletを用いた知識構成型ジグソー法の授業設計と,その実践,評価を行った結果,次のような知見が得られた.第一に,これまで通りの通常の環境で利用してきた紙ベース資料と,tabletを有機的につなげることによってその成果が見られた.第二に,知識構成型ジグソー法の場合,各活動の最初に個人で意見をまとめる時間を設定することで,協調学習に向けた自己調整活動を活性化できることがわかった.
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