研究課題/領域番号 |
26560119
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研究機関 | 和歌山大学 |
研究代表者 |
曽我 真人 和歌山大学, システム工学部, 准教授 (60252839)
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研究分担者 |
瀧 寛和 和歌山大学, 学内共同利用施設等, 学長 (10304180) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | スキル / 左右反転動作 / 非利き側 / 拡張現実感 / 立体視 / 学習支援 / 訓練支援 |
研究実績の概要 |
本申請課題では,学習者の利き側動作の左右反転動作を手本動作としてARで表示し,非利き側の身体をAR表示された手本にピッタリ重なるように追従して学習を進めることが目標である.このとき,カメラでとらえた情景をPCを通して学習者が装着する非透過型HMD上に表示するときに,AR映像を重畳表示するビデオシースルー方式を用いる.これまでのビデオシースルー方式は,1台のカメラで情景を捉えていたため,HMD上に表示される左右の情景映像は同一で,視差はなかった.このため,立体感に乏しく,さらに,重畳表示されるAR映像も視差はなく,立体感はなかった.このままでは,奥行き方向の知覚が難しいため,学習者が自身の腕や足を手本にピッタリと重ねることは難しい.そこで,新たに立体視可能なモーションナビゲータを開発した.このため,HMDに左右2つのUSBカメラを組み合わせたヘッドセットを構成し,2つのUSBカメラがとらえた情景映像をPCにUSBケーブルで入力し,それぞれ左右の目で見ることにより,情景の立体視を実現した.このとき,左右のそれぞれのカメラからの映像をUSB端子に入力し,それを左右の映像に振り分けて提示するソフトウェアをOpenCVを用いて開発した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本申請課題申請時の研究計画や,平成26年度の交付申請書の中の平成27年度の研究計画に記載した通りに進展しているので,上記の区分を選択した.
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今後の研究の推進方策 |
具体的な対象動作を設定し,利き側の動作をモーションキャプチャシステムで計測し,その左右反転動作をPCで生成し,それを手本動作としてAR表示し,非利き側の動作の学習支援環境を構築する.
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次年度使用額が生じた理由 |
家庭の事情から,2015年度は宿泊を伴う学会出張は極力控えることとなった.このため,国内における研究成果の学会発表は,院生に単独で出張させるなどの措置をとったため,研究代表者は出張せず,出張費が余った.さらに,例年では,国際学会には3回程度出張するが,2015年度は前記の理由で,海外出張を控えたので,海外における研究成果の国際会議発表に予定していた費用は大幅に余った.
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次年度使用額の使用計画 |
次年度は,研究期間の最終年度であるため,数多くの研究成果の発表を予定しているため,出張回数も増える予定である.このため,繰り越したお金も含め,有効活用する予定である.
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