研究課題
本研究の目的は、事後ではなく、授業中や実験中、実技中、鑑賞中、参観中の「その場」、「その時」の生徒の注意・関心・了解度を自動または半自動で推定することにある。最終的には、この推定結果を学習中の教授者・学習者双方にフィードバックし、より効果的で効率的な学習支援技術を打ち立てることを目指す。自然科学、なかでも実験科学には、反応や作用が行われている「その場」「その時」の情報と、それを獲得するための技術の重要性を示す"in situ"なる概念があるが、これを敷衍して、まさに学習の現場での学習者の状況をin situに把握し推定する技術を、確立することにある。しかも、従来は熟練の教師の勘・経験に頼らざるを得なかったこれら情報の、機械による定量化を図る。この目的のため、平成27年度は以下の項目について研究に取り組み、進展を得た。・前年度開発の諸要素技術およびそれらの組合せについて予備実験実施、妥当性検証・見ている学習者と、見られている対象の検出、追跡、理解についての予備実験・諸要素技術の統合技術の開発、統合
2: おおむね順調に進展している
上記「研究実績の概要」で述べたように、平成27年度は以下の項目について研究に取り組み、進展を得た。①前年度開発の諸要素技術およびそれらの組合せについて予備実験実施、妥当性検証、②見ている学習者と、見られている対象の検出、追跡、理解についての予備実験、③諸要素技術の統合技術の開発、統合。これらの成果については既に国内学会ならびに国外学会で発表を行った。以上が、「(2)おおむね順調に進展している」と判断した理由である。
前年度開発の実験システムを用いて実験を実施し、結果の解析を行う。具体的には、①実験データの解析、②解析結果に基づく提案の妥当性・有効性の評価、③研究成果の取り纏め、成果発表を進めてゆく。
次年度(最終年度)は、今までより少額になるため、僅かな金額だが繰り越した。
使用計画に差が生じるほどの額ではない。
すべて 2016 2015
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 5件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 3件)
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Proceedings of the 2015 Ninth International Conference on Sensing Technology (ICST2015)
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日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会2015 (ROBOMEC2015) 講演論文集
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