研究課題
本研究の目的は、事後ではなく、授業中や実験中、実技中、鑑賞中、参観中の「その場」、「その時」の生徒の注意・関心・了解度を自動または半自動で推定することにあった。最終的には、この推定結果を学習中の教授者・学習者双方にフィードバックし、より効果的で効率的な学習支援技術を打ち立てることを目指す。自然科学、なかでも実験科学には、反応や作用が行われている「その場」「その時」の情報と、それを獲得するための技術の重要性を示す"in situ"なる概念があるが、これを敷衍して、まさに学習の現場での学習者の状況をin situに把握し推定する技術を、確立することにある。しかも、従来は熟練の教師の勘・経験に頼らざるを得なかったこれら情報の、機械による定量化を図るものである。この目的のため、「見られている学習者の観察」技術として、学習者自身を観察することによる視線の検出と追跡、頭部の3次元位置・姿勢の検出と追跡の技術について研究に取り組み、進展を得た。一方、「見られている対象の観察」技術としては、視線方向近傍の対象物や対象人物の検出、推定、追跡、見ている人の視線との相関、関連付け技術について研究に取り組み、進展を得た。上記技術の研究開発については、単に手法の提案に留まらず、手法の実現とそれを用いた実験とを実施し、実験結果の解析を通じて手法の妥当性・有効性の評価を実施した。これらの成果については途中成果の段階から順次、国内学会および国外学会で発表を行うと共に、取り纏めて論文発表も行った。
すべて 2017 2016
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件)
日本機械学会関東学生会第56回学生員卒業研究発表講演会講演論文集
巻: - ページ: 1717(1)-1717(2)
情報処理学会研究報告. DCC,デジタルコンテンツクリエーション
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Proceedings of the 2016 IEEE International Conference on Robotics and Biomimetics
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International Journal on Smart Sensing and Intelligent Systems (S2IS)
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第17回SICEシステムインテグレーション講演会(SI2016)論文集
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日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会2016(ROBOMECH2016)講演論文集
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