現存する人間現象の発展的側面として、芸術と科学の発展のみならず,精神や身体の病理が,それぞれの学問領域は異なが,同じようにメタ視点から捉え直してみると,新たな体験をそのつど繰り返し,そこに持続的価値を見いだしていることが示された.その根本には,対立する二者から第三者があらわれる弁証法が働いている.演繹の働きが,未知なる対象の発見に繋がる点で、統一生命理論が提唱可能となる. つまり、同一原理でありながら、精神の病理では投影の働きが,心の病の発現に繋がることと皮肉な相関性が見えてくるからである.哲学や科学では,演繹,帰納,分析,類推の組み合わせによって,様々な哲学や科学が発展することが示された.
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