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2014 年度 実施状況報告書

文理融合型共同研究の研究―G-COEを事例として

研究課題

研究課題/領域番号 26560139
研究機関岡山大学

研究代表者

生方 史数  岡山大学, その他の研究科, 准教授 (30447990)

研究分担者 木村 周平  筑波大学, 人文社会科学研究科(系), 助教 (10512246)
渡辺 一生  総合地球環境学研究所, 大学共同利用機関等の部局等, 研究員 (30533012)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード科学技術社会論 / ドキュメンテーション / 文理融合 / メタ研究
研究実績の概要

本研究では、文理融合型学際共同研究プログラムを具体例に、「融合知」の生成過程を詳細に追い、多角的に検証することで、文理融合型研究プロジェクトが必然的あるいは偶発的に抱える課題を明らかにする。
今年度は、以下3つの活動を実施した。第1に、理系学部や若手の立場から研究プロジェクトに参画した人々に聞き取りを行い、様々な立場から見たプロジェクト像の把握を試みた。第2に、プロジェクトの議事録や各種報告書、ホームページ、電子メールなどの関連データを収集・整理し、キーワード解析などの方法論の検討及び実際の定量的分析作業を実施した。第3に、2014年5月11日、8月4-5日、12月20-21日に研究会を開催し、これらの進捗状況について発表・議論した。
その結果、キーワード分析やデータ・マイニングといったプロジェクトを定量的に評価する方法論が確立し、プロジェクト期間中におけるキーワード生成や派生に関する定量的分析が進展した。今後は定量的分析で明らかになった特に重要なキーワード生成にかかわる研究者の交流に焦点を当て、詳細な聞き取りを行うことで融合知の生成プロセスを検証していく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

定量的分析に関しては、予想通り、あるいはそれ以上の進展があった。例えば、プロジェクトに関連する資料や情報をデータ化し、キーワード解析などの定量的分析作業を部分的に行うことで、融合知形成に重要な役割を果たしたキーワードを抽出することができた。しかし、肝心のインタビューが現在のところ質量ともに不足している状態にある。理由としては、代表者および分担者の1人が、同僚のサバティカルや産休等に伴う業務負担で、予定通りのエフォートが割けなかったこと等が挙げられる。

今後の研究の推進方策

先述したとおり、今後は、定量的分析で明らかになった特に重要なキーワード生成にかかわる研究者の交流に焦点を当て、詳細な聞き取りを行うことで融合知の生成プロセスを検証していく。今年度は、代表者の業務負担が今年度はある程度軽減されるため、本研究に割くエフォートを増やすことが可能である。また、今年度より日本の大学に就職した研究協力者1名を研究分担者とし、本格的に本研究に従事してもらう予定である。以上2点により、昨年度の達成度の遅れを挽回していく所存である。

次年度使用額が生じた理由

同僚のサバティカルや産休等に伴う追加的な業務負担により、代表者が予定通りのエフォートを割くことができなかった。特に、インタビューによるドキュメンテーションの作業が遅れてしまっている。

次年度使用額の使用計画

次年度使用額は、遅れているインタビューに関連する支出に使用する。例えば、文理融合型共同研究の参加者へのインタビューのための旅費、テープ起こしや分析作業の謝金等である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015 2014

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 文理融合のメタ研究にむけて:持続型生存基盤研究における経験から2015

    • 著者名/発表者名
      生方史数
    • 学会等名
      平成26年度東南アジア研究所共同利用・共同研究拠点 「東南アジア研究の国際共同研究拠点」発表会
    • 発表場所
      京都大学東南アジア研究所
    • 年月日
      2015-02-20
  • [学会発表] Evolution of Southeast Asian Studies in Japan and Its Global Implications2014

    • 著者名/発表者名
      Yasuyuki KONO
    • 学会等名
      Annual Taiwan Conference on Southeast Asian Studies
    • 発表場所
      Academia Sinica, Taiwan
    • 年月日
      2014-04-25 – 2014-04-26
    • 招待講演

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公開日: 2016-05-27  

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