研究課題
挑戦的萌芽研究
陶磁器釉の発色機構をX線吸収分光測定と第一原理計算の両面から調べた。金属イオンのXAFSのK吸収端測定から、Feは3価であり、Mnは2価と3価の混合物で、Coは4価である。釉薬の組成の大半を占めるPbはPbOで、Pb濃度は遷移金属の酸化数に影響しない。また、第一原理計算によると、CoO2とSiO2の配位を考えると可視光領域に吸収はない。Coの構造を再考する必要がある。6配位のCo考えるなどさらなる展開が期待できる。
文化財科学、ガラス工芸