衛星リモートセンシングを基にナイルデルタ北部に位置するイドック湖周辺の低湿地を対象として湖岸低地と歴史遺跡の立地を示唆する地域の地形分類図を作成した。低湿地において行った機械式ボーリングでサンプリングした土壌試料を分析し、次の3時期、1)3624yrBP前後、2)1508 yrBP前後、3)369yrB前後における自然環境変化と歴史的イベントを照合して自然環境の変動が遺跡立地に与えた影響を示した。イドック湖におけるラグーンの拡大縮小を検出し、電探結果を合わせて地形分類図を基図として上記の3時期の古環境変化図を作成した。
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