第一に,正方格子状および放射環状道路網都市において交差の少ない経路誘導方策への示唆を得るとともに,都市圏・国土レベルでの交通網を時系列的に速達性,冗長性,環境性の面から評価し,また自前型・出向き型・出迎え型の交通システムの有利となる条件を明らかにした.第二に,ポリゴン形式の土地利用データから土地利用混合を隣接性,近接性,集積性の3つの観点による計測方法を開発し,東京都区部の地区分類へ応用した.第三に,人口の変動と施設の耐用年数に合致した適切な配置,建替,廃止のタイミングが存在することを示し,数理計画法に基づくモデル化と解法の適用により,現実的な問題に対する最適解を示すことを可能にした.
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