実際の大規模な屋内外環境の3次元レーザスキャンから,その環境に存在する物体の詳細形状や意味属性までをも高精度に再現した3次元実環境モデルを自動構築し,その環境モデル内で,視覚や自律歩行を模擬できる精緻な人間のモデルであるデジタルヒューマンモデル(DHM)を動作させ,行動時に人間にかかる身体的・認知的負荷を数値的に予測推定するシステムを開発した.これにより,屋内外の実環境に対する「アクセシビリティ」を,レーザスキャン計測データと計算機シミュレーションのみから効率的・合理的に評価できるソフトウエアを試作し,その有効性を検証した.
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