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スモルダリング燃焼の危険性評価手法を確立するという本研究の目的を達成するため、実験、数値シミュレーションおよび理論解析を実施した。
平成２６年度の研究で確立した実験装置を用い、スモルダリング燃焼挙動に及ぼす実験パラメータの影響を検討した。狭い空間で可燃性固体を燃焼させることにより、自然対流を抑制し、スモルダリング燃焼を起こさせる装置である。実験パラメータとしては、酸素濃度、酸化剤流速、隙間幅を抽出した。燃え拡がり速度や燃焼割合に及ぼす各パラメータの影響を明らかにした。燃焼割合などの燃焼挙動は、画像解析の手法を用いて定量的に評価した。
平成２６年度に構築した数値シミュレーションモデルを用いて、モデルパラメータの影響を検討した。モデルに現れるパラメータはルイス数、ゼルドビッチ数、無次元温度パラメータである。これらのパラメータがシミュレーション結果（燃え拡がり速度や燃焼割合など）に及ぼす影響を検討した。
反応性熱流体力学に基づいた理論解析を実施し、酸素濃度、酸化剤流速、隙間幅の各実験パラメータを統一的に考慮できる無次元パラメータ（有効ルイス数と呼ぶ）を定義した。様ざまな条件で実施した実験および数値シミュレーションの結果を、有効ルイス数を用いて表せることを確認した。
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