本研究では、東日本大震災以降、その必要性が高まっている災害リスク・コミュニケーションのための新たな形態として、現役の観測研究施設(京都大学防災研究所阿武山地震観測所)を、地震サイエンス・ミュージアムとしても活用するための方法について、防災心理学や科学コミュニケーションの観点から検討した。 現存の歴史的な地震観測機器を展示品としても活用し、その機能をわかりやすくデモンストレーションするための方法を市民ボランティアと共同制作するという、新たな災害サイエンス・コミュニケーション手法も開発した。第2に、アウトリーチ、防災教育の観点から、市民ボランティアの養成・活動プログラムを整備した。
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