衛星搭載合成開口レーダ(SAR)観測結果から地上大型構造物の特性変化の抽出可能性を検討するために、国内外の研究状況調査を文献調査及び国際研究集会での調査を通じて実施した。 東京多摩地域の衛星フルポラリメトリックSAR観測データを用いて複数の大型ビル、橋げたなどの地上大型構造物のSAR観測結果を解析した。フルポラリメトリック観測の利点及び観測位相情報を活用して、干渉法より簡便な地上大型構造物の反射特性の経年変化抽出を試みた。その結果、観測シーンごとの詳細な位相変化の解析により、地上大型構造物相互間の相対的な高さの変化などを観測できる可能性を示すことができた。
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