スマホの長期利用と頚肩部筋骨格系症状の関係に関心が高まっているが、心理拘束の影響はほとんど考慮されていない。本研究では学術的に未着手である、携帯端末利用に伴う心理拘束の強度が労働者の頸肩部MSDに与える影響を解明するにあたり、学術調査用ライフログ計測スマホアプリを開発し、実利用場面での動作安定性評価および信頼性評価、ならびにスマホ端末保持角度と頸部屈曲角度の関連性の評価を行った。その結果、キャリブレーションによる補正や推定式を組み込むことでスマホ内蔵センサが学術研究用途としても十分な信頼性を有していることが確認できた。
|