破骨細胞と骨芽細胞が共存する魚類のウロコに対する低強度パルス超音波 (LIPUS; 30 mW/cm2, 20 分) の照射により,破骨細胞活性化の重要な分子であるRANKL,MMP-9やカテプシンKのmRNA発現レベルが有意に上昇することが明らかとなった.また, 1日1回2週間LIPUS照射したサンプルでは,骨芽細胞の酵素活性やウロコの再生比率が有意に上昇した.他方,マウス前骨芽前駆細胞において,LIPUS照射細胞では,トリメチルヒストンH3 (Lys9) のタンパク質発現レベルが有意に上昇した.得られた結果は,骨関連の細胞におけるLIPUSの作用メカニズムを理解するための分子基盤になる.
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