研究課題
本申請では、今まで困難であったヒトES/iPS細胞から成熟した3次元心筋組織を構築する方法を開発する。この目的を達成するために、マイクロ流体デバイス(microFD)とテラヘルツ(THz)波を融合した新技術を開発する。具体的には、A. microFDを応用した3次元心筋組織構築デバイスの開発、B. THz顕微鏡とmicroFDの実験系を開発、C. microFD とTHz顕微鏡を融合し、3D心筋組織の成熟化を行う。申請者は「世界で初めて」、ヒトES/iPS細胞のマイクロ流体デバイス内での培養と、その細胞運命評価試験系の開発に成功した実績を有し(Kamei et al., Lab Chip, 2010)、さらに連携研究者は世界最高レベルのTHz波を発生する装置の開発に成功している(Hirori et al., Nat. Commun. 2011)。本申請で開発する新技術は、ヒトES/iPS細胞の実用化と心臓組織工学の発展を促進する。本研究区間では、まずマイクロ流路内における3次元組織形成の条件検討を行った。その結果、心筋細胞を用いた3次元組織形成において、微細空間(数100micro meter)の最適化が非常に重要であることを示した。また、同時にTHz顕微鏡における細胞観察システムの構築を行った。
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10.1002/smll.201603104