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2014 年度 実施状況報告書

偏光に関する幾何学的位相を利用した超高感度血糖値センサの開発

研究課題

研究課題/領域番号 26560213
研究機関徳島大学

研究代表者

岩田 哲郎  徳島大学, ソシオテクノサイエンス研究部, 教授 (50304548)

研究分担者 水谷 康弘  徳島大学, ソシオテクノサイエンス研究部, 講師 (40374152)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
キーワード幾何学的位相 / 偏光測定 / マルチチャネルフーリエ分光器 / 波長分散 / 旋光度測定 / 光計測 / 分光計測
研究実績の概要

高感度血糖値センサを開発することと,そのための高感度旋光分散測定法を提示することが研究の主目的である.そのために,偏光に関する幾何学的位相(GP;geometric phase, またはPancharatnam-Berry phase, 単にPancharatnam phaseとも呼ばれている)が,マルチチャネルフーリエ分光器(MC-FTS;multichannel Fourier-transform spectrometer)の光学系を用いて,多波長同時測定できることを初めて示すことと,そのGPの非線形挙動を利用して,1/4波長板など偏光移相素子の直線複屈折性(LB;linear birefringence)の波長依存性(分散特性)が高感度に求められることを示すことが本年度の目標であった.それに対して,本年度は実際に,MC-FTSを製作し,GPの非線形挙動を確認し,新たな測定手法となりうることを確認した.しかしながら,実用的な血糖値センサとするためには感度的にまだ不十分であり,さらなる検討を要する.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の予定通り,(1)偏光に関する幾何学的位相が,マルチチャネルフーリエ分光器の光学系を用いて多波長同時測定できることを初めて示すことと,(2)そのGPの非線形挙動を利用して,1/4波長板など偏光移相素子の直線複屈折性の波長依存性(分散特性)が高感度に求められることを示すという本年度の目標が達成できたため.

今後の研究の推進方策

実際に,グルコース濃度測定を行い旋光分散測定がどの程度まで可能かその検出下限を見極める予定である.また,それに関連したシミュレーションを行う予定である.一方で,新たな光学系と検出法の検討も行う予定である.

次年度使用額が生じた理由

研究は概ね順調に推移しており,予算の消化もほぼ予定通りである.しかし装置の高感度化やプログラムの整備にやや時間がかかり,そのために光学系に若干の手直しをするための素子購入の費用の一部が次年度使用額となった.

次年度使用額の使用計画

構築した装置の評価のための標準的な複屈折ガラス試料,キラリティを有する試料など各種試料の購入を行う予定である.さらに光学系を若干変更して,さらなる高感度化をめざすための素子などの消耗品購入に充てる.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 幾何学的位相の非線形挙動を利用した高感度旋光分散測定2014

    • 著者名/発表者名
      木村誠, 水谷康弘, 岩田哲郎
    • 学会等名
      Optics & Photonics Japan 2014
    • 発表場所
      筑波大学東京キャンパス (東京都,文京区)
    • 年月日
      2014-11-05 – 2014-11-07

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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