高感度血糖値センサを開発する目的で,高感度旋光分散測定手法の提案を行った.提案手法では,サバール板を用いた偏光干渉に基づくマルチチャネルフーリエ分光器に,1/4波長板を挿入し,ある特定の進相軸方位で,偏光子を順次回転しながらインタフェログラムを取得し,各波長毎に位相の変化量をプロットする.その結果,幾何学的位相の波長依存性が求まり,進相軸方位の設定によっては非線形挙動も観測される.実際に装置を構築して原理検証を行った.その結果,蔗糖溶液に対して測定が行えたが,さらに装置的な改良が必要なことも認識された.別途に,テラヘルツ周波数領域で幾何学的位相が直接測定できることを示した.
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