アスコルビン酸は主要な抗酸化物質であるが、プロオキシダント・アンチオキシダントの両面を有するなど複雑な役割を果たしていると考えられており、その機序解析が酸化ストレス疾患研究に重要である。本研究では、マウス個体においてオーバーハウザー効果MRI(OMRI)を用いてアスコルビン酸ラジカルの計測技術基盤の確立を目的とした。アスコルビン酸ラジカルの分光特性決定、共振器改良に依る検出感度の最大化を実現した。また、アスコルビン酸ラジカル溶液のマウス投与後、OMRI撮像が可能であること、その検出限界について明らかにした。
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