紫外線照射ゼラチンマイクロカプセル足場上での懸濁培養では、線維芽細胞WI-38は接着・増殖するががん化した細胞WI-38-VA13は接着・増殖しないことが分かっている。本研究ではこのような正常細胞とがん化した細胞の性質の違いをもたらす足場調製条件を明らかにし、応用の元となる技術の開発を行うことを試みた。研究の結果、このような細胞種選択性は足場作製時の紫外線照射量によって制御できること、分化度の異なる胃がん細胞の接着・増殖も紫外線照射量に依存することが分かった。また、抗がん剤との併用により接着・増殖性を変えることができることが分かった。
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