エクソソームは、細胞から分泌される小胞である。最近、疾患由来細胞のエクソソーム(疾患エクソソーム)がさまざまな疾患の発生や悪性化に関与することが明らかになってきた。疾患エクソソームの動態と機能を人為的に制御できれば、疾患の発生や悪性化を抑制できるはずである。本研究の目的は、ナノテクノロジーを駆使して疾患エクソソームの内部情報を生体内で制御する技術(エクソソームの生体内ナノサージェリー技術)を開発することである。この技術を実現するため、本研究では、エクソソームの表面に対する抗体を修飾し、膜破壊ペプチドと制御因子を内包した生分解性ナノ複合体の作製を試みた。
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