本研究の目的はホウ素中性子捕捉療法において、エネルギーの異なる中性子及びガンマ線の混在場に適応可能な遮蔽材を開発することと、遮蔽効果を評価するための新しい中性子測定手法を開発する事である。LiF含有ポリエチレン粒を吸引バックに封入した、自由に変形可能な遮蔽材を人型ファントムに適応し、熱中性子、高速中性子線量をそれぞれ70,50%減少させることが分かった。新しい中性子測定手法として、放射化箔とイメージングプレートの組み合わせを提案した。熱中性子に対しては金の放射化法と一致することを確認し、高速中性子に対してはアルミニウムの放射化箔を用いて照射試験を実施し、中性子分布を取得することに成功した。
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