本研究の目的は,炎症反応と骨格筋の萎縮・肥大を調節する基盤メカニズムの関連について解明することである.真逆な萎縮・肥大のそれぞれに炎症反応の関連が示唆されているが,詳細は不明である. そこでマウス骨格筋の萎縮と肥大,さらに細胞培養の実験系を確立して,メカニズムの解明に挑んだ.いずれの実験系も良好に確立できた.一方,マウス実験で炎症反応に関わるマクロファージについて解析を進めるも,実験群間における顕著な違いが検出されなかった.今回,確立できた実験系により,詳細なメカニズム解明を進める体勢を整えることができた.
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