本研究では、脳性麻痺や発達障害等を持つ子供のリハビリテーションの支援のため、活動状態や健康状態の定量評価を実現すべく、小児の動作・行動の特徴とリハ効果、また嚥下障害や痰詰まり等による呼吸障害発生の危険度を、簡便に解析可能なシステムの開発を行った。具体的には、姿勢変化や歩行速度、さらには動作の再現性を評価可能なウェアラブルシステムと、睡眠状態や呼吸障害による不安定性を解析可能なベッド内蔵型システムが開発され、良好な計測性能が確認された。また実際の小児や脊髄損傷患者における計測結果より、本システムは装具の効果等を含む療法効果や、健康状態の解析に非常に有用であることが確認された。
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