研究課題/領域番号 |
26560304
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
三好 圭 信州大学, 学術研究院保健学系, 助教 (30293509)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 血液透析 / 運動療法 / 筋活動 |
研究実績の概要 |
血液透析患者の運動療法の一つである「電動アシスト付きエルゴメーター」を駆動する際の姿勢や駆動スピードの違いが,下肢および体幹の筋活動にどのような影響を及ぼすかを検討した.また最近利用され始めている,「仰臥位用負荷量可変式エルゴメーター」と一般に利用されている「自転車エルゴメーター」をについても,同様の方法で筋活動の違いを検討した. 透析患者での計測の前段階として,健常者でデータ収集を行い,下肢および体幹の8か所に筋電図の電極を貼付し,電動アシスト付きエルゴメーター,および自転車エルゴメーター,仰臥位用負荷量可変式エルゴメーターの3種類のペダリング動作時の筋電図を計測した. その結果「電動アシスト付きエルゴメーター」では,駆動時の筋活動は少なく姿勢や駆動スピードによる違いも見られなかった.また「仰臥位用負荷量可変式エルゴメーター」と「自転車エルゴメーター」では両者とも同じ負荷量で計測したが,前脛骨筋,脊柱起立筋,内側広筋で有意な差が認められ,それ以外では差は認められなかった. 今後血液透析患者を対象に「仰臥位用負荷量可変式エルゴメーター」の筋活動および駆動時の心肺機能なども計測していく必要があると思われる.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
血液透析クリニックの患者に依頼して,筋活動以外のデータを収集する予定であったが,クリニックや患者との調整が間に合わず,データ収集ができていないため.
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今後の研究の推進方策 |
実際に「電動アシスト付きエルゴメーター」や「仰臥位用負荷量可変式エルゴメーター」を利用する透析患者に研究の参加について説明し,透析中の心肺機能および各エルゴメーター駆動前後の血流量の変化などを調べる予定.
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次年度使用額が生じた理由 |
血液透析患者でのデータ収集が行う予定であったが,当該クリニックおよび患者との調整が進まず,データを収集することができなかったため.
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次年度使用額の使用計画 |
1.血液透析患者でのデータ収集のため,データ収集にの際の補助者への謝金,患者の各種血液検査などの費用,血流測定や心肺機能の測定に必要な機器および消耗品の購入など. 2.論文作成にかかる費用など
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