研究課題
装置の小型化とその評価を行った。これまで、装着部位は振動検知閾で評価し見いだしており、入力信号を処理して出力側に渡す呈示装置の実用小型化を試みた。(1)フィードバック呈示する刺激の検討 振動パターンの呈示にモータを用いて行っており、このため、振動のみでの振動レベル提示ができず、周波数および振動量が両方とも変化する。これを対数的に直線になるように刺激を正規化し、人の振動知覚、レベル刻み幅知覚の実験を行った。 (2)フィードバック呈示装置の小型化 振動閾値が確定したため、それに基づき、提示装置を改良した。さらにそれを小型化し、5㎝角の小型基盤で実現し、電池駆動を可能とした。(3)体内伝導音抽出方法の検討 体内伝導音を用いることで対話相手の声や周囲雑音に影響されないというメリットがある.この方法は基盤研究(B)の発声機能障がい者支援システムで検討してきており、この知見は引き続き本課題にも生かした。(4)聴覚フィードバックのマスキング実験の反映 聴覚フィードバックをホワイトノイズやピンクノイズでマスキングしたときの声量ずれやピッチずれの評価実験を行った。健常者の場合、ロンバード効果などの聴覚知覚に基づく影響が見られるが、適切な呈示によりそれらの影響も少ないことも示した。また、障碍者でも実験を行い、健常者よりもフィードバックコントロールをうまく使いこなせることを確認した。(5)聴覚障がい者音声データベース データベース構築を行った。より登録数を増やす必要性の余地は残った。(6)体内伝導母音認識システムの検討 障がい者音声による基礎実験を行い、適用可能性を確認した。
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International Journal of Innovative Computing, Information and Control
巻: 13-2 ページ: 591 - 603
ICIC EXPRESS LETTERS,PartB:Applications
巻: 7-9 ページ: 2007 - 2012