研究課題/領域番号 |
26560323
|
研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
跡見 順子 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 客員教授 (90125972)
|
研究分担者 |
清水 美穂 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 客員准教授 (00500399)
高峰 修 明治大学, 政治経済学部, 准教授 (10409493)
渡辺 敏行 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (10210923)
跡見 友章 帝京科学大学, 医療科学部, 講師 (80611285)
廣瀬 昇 帝京科学大学, 医療科学部, 准教授 (60460391)
町田 修一 順天堂大学, スポーツ健康科学研究科, 准教授 (40421226)
長谷川 克也 独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 開発員 (30425780)
藤田 恵理 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 産学官連携研究員 (50466877)
葛西 康徳 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (80114437)
萩原 一郎 明治大学, 研究・知財戦略機構, 教授 (50282843)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
|
キーワード | 身心一体科学 / 教育プログラム / いのち / 健康 / 体幹 |
研究実績の概要 |
平成26年度は、計画どおり、できるだけ幅広い年齢層に対する出張授業【滋賀県倉庫協会での講義(中高年男性約50名)、嘉悦大学「身体論講義と細胞観察実習」(大学3年生約90名)、岩手県立大船渡高校(約40名)、農工大公開講座一般向け(中高年25名)、中高生向け(15名)、杉並区立久我山小学校保護者会での講義と細胞観察授業(約40名)、NPOハイネット・ふじ主催講演会(介護従事者を含む中高年約40名)、放送大学面接授業解剖学実習(30名)、農工大・府中市連携講座での体幹を意識し鍛える体操指導(30名)とアンケートによる効果評価を行った。当初、すでに東大教養部の学生向けに作成した授業DVDをもとにキーワードを洗い出し、それについての理解を判定するアンケートを作成したが、出前授業の内容と必ずしも一致しないことが判明した。そこで、対象者と講義・実習内容に応じたアンケートおよび運動歴・日常における身体活動についての共通アンケートを行った。毎回、アンケート結果はポジティブなものであったが、個々人の背景にマッチしたプログラムが選択できるように、言語解析を開始し、平成27年度も継続する。 広報につながる活動として、茨城新聞「茨城論壇」に、本課題の論理背景を「「いのちの幹」を考える」、「「体の幹」と心・身」というテーマで5回執筆した。尚、特筆すべき事項として、本課題を含むこれまでの身心一体科学教育活動に対して、平成27年度文部科学大臣表彰・科学技術賞理解増進部門(平成27年4月)が授与された。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
小学生以下を含む「こども」世代を除き、ほぼあらゆる年齢層に対する講義・実習プログラムを実施することができた。課題として、①本課題責任もしくは分担者以外でも実施できるDVDの制作と評価、②暴力問題への対応(防止):暴力問題、とくに日本人男性のメンタル形成の背後に歴史的にある武道について、専門家(寒川恒夫教授)の話しを聞いた。「いのちを知る=決して殺さない」ということは暴力問題の解決につながるはずであるが、そのような問題をかかえている集団(潜在的には運動系サークルは可能性がある)へのデモ授業と評価をこころみたい。
|
今後の研究の推進方策 |
農工大大学1年生(30名)および修士1年生(40名)に対する前期15回の講義・実験実習を通して、本人による身心一体の科学的理解を通して、実際にこころが育っていく過程をアンケートおよび体力&身心操作能力測定により検証していく。平成26年度中に実施できなかったDVDの作成と、それを使った授業および評価。
|
次年度使用額が生じた理由 |
レンタルが利用できることから、購入を予定していた実習用顕微鏡についての必要性について再度見直しをおこなった。
|
次年度使用額の使用計画 |
顕微鏡についてはすべてレンタルを利用することとし、その分の予算を身心一体の身体的形成=体幹を意識し使えるようになることによる体力向上を評価するための活動量計50台の購入にあてる。
|