REM睡眠中にみられる眼球運動は、中枢神経系機能の評価指標としても用いられている。32-36週の早産児の研究では、REM睡眠の活動性が6か月時の認知発達と相関しており、予後予測の指標になると報告されている。本研究では、EM密度、EM burstといったREM活動性に関する妊娠週数による推移を検討した。対象は、24週から40週までの単胎胎児である。超音波断層装置を用い60分間胎児眼球運動の観察を行った。解析の結果、EM密度、EM Burst密度は妊娠週数の経過とともに増加し、複数の変曲点が認められた。これらの結果をもとに、今後胎児REM活動と中枢神経系機能予後との関連について検討を行っていく。
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