研究課題/領域番号 |
26560338
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研究機関 | 神戸常盤大学短期大学部 |
研究代表者 |
柳 敏晴 神戸常盤大学短期大学部, その他部局等, 教授 (30239800)
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研究分担者 |
畑 吉節未 神戸常盤大学, 保健科学部, 教授 (10530305)
西田 順一 群馬大学, 教育学部, 准教授 (20389373)
小峯 力 中央大学, 理工学部, 教授 (60382826)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 野外教育 / 防災・減災教育 / いのちの教育 |
研究実績の概要 |
本研究は、現在行われている防災教育について、①現状把握と課題整理をし、検討の上②防災・減災教育の理論構築を行い、それに基づき③評価尺度を作成する。まとめとして、④防災教育・減災教育のモデルプログラムを構築することである。平成26年度は、7月に神戸常盤大学において研究打合せ会を行い、教育プログラムの検討と課題抽出、現状把握と課題抽出、先行研究の検討と課題抽出、評価尺度の作成、教育プログラムの理論構築と作成、「いのちの教育」プログラム作成、の役割分担と担当者の決定を行い、それぞれで研究を進める確認を行った。野外教育、環境教育の定義を検討し、Priest(プリースト)が示した「野外教育の木」(1988)を基本的な考え方の参考にすることを確認した。尺度開発については、理論的枠組み、尺度構成、測定用語の信頼性・妥当性検証が必要であることを確認した。それぞれの分野で、幅広く情報収集を進めることを確認した。 11月には、42nd Annual AEE(Association for Experiential Education) International Conference“From innovation to Sustainable impact”に出席し、情報収集を行った。体験学習を行うために、以下の新しい二つのモデルを知ることができた。5Ds(Diagnosing:診断、Designing:企画、Delivering:配達、Debrifing:ふりかえり、Departing:出発)と、L.E.T.S.(Logistics:補給、Events:結果、Time:期間、Staff:人材)のモデルである。これらを活用して、モデルプログラム構築を目指していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
①現状把握と課題整理については、情報収集は順調に進んだが、文献の読み込みが進まず課題整理は十分ではない。 ②防災教育、減災教育の理論構築については、①の課題整理が十分でないため、理論構築の枠組み作りまでで終わった。 ③評価尺度作成については、作成のための方法論についてはまとまってきたが、理論構築が十分でないため、計画通り進んでいない。 ④防災教育・減災教育のモデルプログラム構築については、取り組み始めたばかりであるが、幾つかのモデルが考えられている。
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今後の研究の推進方策 |
平成27年度は、研究打合せ会議を開催し、昨年度の取組で残された部分の解決について進め、理論構築を早急に行い、評価尺度作成に取り組む。日本国内での成果発表を行う。また、43rd Annual AEE International Conferenceに出席し、海外の研究者と体験学習の方法について話し合う。中間報告書作成をする。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度2回目の研究打合せ会を開催(平成27年1月)する予定であったが、研究分担者の日程調整ができずに開催することができなかった。 研究分担者の一名が、平成27年度に海外学会に参加するため、今年度の分担金を全額残した。
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次年度使用額の使用計画 |
今年度夏に研究打合せ会を開催し、研究推進状況等を確認する。また、「いのちの教育」について、海外学会に派遣することで、より幅広い考え方と、よりよい成果をあげられると考えられるので、研究者の海外派遣(43rd AEE)にも充てる。また、成果を公表するために中間報告書の印刷費用に充当する。
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