研究課題
私達は、「いつでも、どこでも、誰でも」災害(天災、人災)に遭遇する社会に生きている。自然災害の外力は、ヒト、モノ、組織、社会システム・活動に深刻な影響を与える。防災教育とは、「いのちを守る」重さと難しさを人々の心の中に育むことである。平成30年4月宮城県石巻市立大川小学校を巡る仙台高裁判決は、「事前防災」の過失を認めた。誰が子供を守るのかという問いに答える努力を、教育現場がそれぞれの立場で引き受けなければならない。本研究は、現在行われている防災教育について、①現状把握と課題整理をし、検討のうえ②防災教育・減災教育の理論構築を行い、それに基づき③評価尺度を作成し、まとめとして④防災教育・減災教育のモデルプログラムを構築することであった。諸般の事情で、③④が困難になり研究分担者個々の研究をまとめることに変更した。研究の成果:平成26年度の実績:平成23年度から本学が実施する東日本大震災災害支援で、岩手県釜石市栗林町「菜の花大地復興プロジェクト」参加、復興から防災を考える実践教育プログラム実施・検討。平成27年度の実績:平成25年度から実施する「震災学習ツーリズム(修学旅行で神戸市を訪れた高校生に、長田区にある大学として、阪神・淡路大震災の経験を生かしたいのち・復興・防災等をテーマとする)」を継続、宮城県立高等学校2校2年生(175名、220名)に、コミュニティを元気にする目的で、安全・安心な「いのち」を育む住みたいまちづくりを育む、課題解決型教育プログラム実施・検討。神戸発「生きる力を育み未来へつなぐ」防災教育研究大会での「防災マップ作成」での実践教育プログラム実施・検討。特許取得。平成28・29年度:行政機関(特に警察、消防)、医療機関(EMS: Emergency Medical Service)、ライフガードの密な連携による「いのちを守る」システム構築の必要性の提案。
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体育学研究
巻: 63 ページ: 印刷中
戦略的研究基盤形成支援事業報告書
巻: 1 ページ: 50-75
Asian EMS Journal
巻: 2 ページ: 7-13
流通経済大学スポーツ健康学部紀要
巻: 10 ページ: 9-19
土木学会論文集B3(海洋開発)
巻: 72 ページ: 826-831
巻: 72 ページ: 832-837