研究課題
挑戦的萌芽研究
低酸素環境における呼吸筋トレーニングによる呼吸筋由来の代謝受容器反射への影響に関する研究を実施した.大学陸上部に所属する長距離選手を常酸素および低酸素群に振り分けた.6週間(30分/日)の呼吸筋トレーニング前後に,呼吸筋持久的テストによる循環応答を測定した.トレーニングは最大随意換気量の50%とし徐々に増加させた.低酸素群の動脈血酸素飽和度を80%に設定した.呼吸筋持久力テスト時の血圧応答は両群で有意な低下が認められたが,応答の低下に両群間で差はなかった.呼吸筋の持久的トレーニングは,呼吸筋由来の代謝受容器反射を低下させるが,低酸素環境でのトレーニング実施による付加効果はないことが示唆される.
運動生理学