研究課題
申請者らは、日本で若年シニアの育成を目的とした健康教育プログラムに認知症予防を取り入れ、取り組みの様子を図表化し、それを“見える化”することによって根拠に基づいた包括的な健康教育プログラムを実践し、対象者が健康になるようソーシャルキャピタルを重要視したコミュニティーネットワークを形成させてきた。本研究では、日本で行われている本健康教育プログラムを基盤とし、①中進国のインドネシアとフィリピンにおいて、当該地域の文化・社会的状況を考慮した援用的健康教育プログラムを開発し、その実践評価を行う。また、②高齢化問題に直面する、アジア諸国において、対象者が健康になるようソーシャルキャピタルを重要視したお互いが思いやりを持って努力できるコミュニティーネットワークモデルを形成し、アジア諸国に国際貢献していくことを目的とし、本研究を進めてきた。平成26年は日本の信州大学、フィリピンのセントラルフィリピン大学、インドネシアのウダヤナ大学に健康教育のための研究ネットワークを構築し、日本、フィリピン、インドネシアのそれぞれの文化的事情を考慮した、認知症予防を取り入れ、根拠に基づいた包括的健康教育のためのアジアネットワークの基礎構築を図った。平成26年は、インドネシアの健康教育の実態やニーズを把握し、そのインドネシアの2地域で行う健康教育のためのプログラム・カリキュラム及びテキストの作成を行い、平成27年2月14日に本研究プロジェクトスタッフ、ウダヤナ大学スタッフ、地域のボランティアスタッフと綿密なミーティングを持った。そして健康教育実施前に、受講生の形態・血圧測定、体力測定、脳機能検査、血液検査を行い、毎月活動量計の記録を行っている。健康教育実施後の調査は平成27年9月4日を予定している。
3: やや遅れている
本研究課題の当初研究目的の達成度についてはやや遅れている状況である。これは、計画当初ベトナムとインドネシアに本健康教育を実施していく予定であったが、ベトナムのホーチミン大学が研究協力要請の延期を申し入れてきたためである。このため申請者らは、現在フィリピンのセントラルフィリピン大学にて、本健康教育の導入を試みているところである。
平成27年2月14日に、インドネシアのタナバン、デンパサールの2地域地域にて健康教育を実施してきた。平成27年9月4日には、本研究プロジェクトスタッフ、ウダヤナ大学スタッフ、地域のボランティアスタッフと綿密なミーティングを持ち、受講生の形態・血圧測定、体力測定、脳機能検査、血液検査を行い、活動量計の記録を実施していく。そして本健康教育がインドネシアの地域に根付き、活用させていき、インドネシアの地域住民の方々に健康と幸せを提供して行きたい。また、フィリピンにおいても同様に実施して行きたいと考えている。
すべて 2015 2014 その他
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 3件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 備考 (1件)
Biochemistry & Analytical
巻: 4:2 ページ: 1-8
10.4172/2161-1009.1000164
Journal of Child and Adolescent Behavior
巻: 2:4 ページ: 1-5
10.4172/2375-4494.1000162
BioPsychoSocial Medicine
巻: 8:14 ページ: 1-7
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http://www.nw-u.jp/