研究課題/領域番号 |
26560381
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
山崎 明美 信州大学, 学術研究院保健学系, 講師 (60299881)
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研究分担者 |
金井 信一郎 信州大学, 学術研究院医学系(医学部附属病院), 助教 (10617541)
石田 史織 信州大学, 学術研究院保健学系, 助教 (20710065)
奥野 ひろみ 信州大学, 学術研究院保健学系, 教授 (60305498)
高橋 宏子 信州大学, 学術研究院保健学系, 准教授 (80195859)
五十嵐 久人 信州大学, 学術研究院保健学系, 准教授 (90381079)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 性の健康 / 性教育 / 自己効力感 / 次世代育成 / 健康学習プログラム / 生きる力 |
研究実績の概要 |
本研究は、(1)科目に散在する「性の健康」に関連する内容の分布実態を分析すること、(2)受講する学生の性の健康とその学習に関する認知とニーズを明らかにするための学生と教員への実態調査、(3)モザイク統合型という新しい形の教育プログラムの構築、(4)プログラムの実施と評価、の4つから成る。 (1)については、全学部のうち、理系学部2、文系学部2、共通教育の5つのシラバス(講義要項)をもとに、講義内容を項目化し、それらの項目で「包括的性の健康」のカテゴリーに該当する項目を集計した(総数1382)。その結果、各学部の講義内容においては「包括的性の健康」に関する内容は非常に限定的であり、共通教育の講義に「包括的性の健康」に通じる内容を多く含むことが数値的に明らかだった。中でも、「自己効力感」8.2%、「セクシュアリティ」9.3%、「倫理」8.4%が含まれ、細目では、性別や性的指向、組織・社会資源の活用が含まれていた。同時に、学生には細分化して内容が提供されるため、体系的・包括的に「性の健康」を理解しにくい状況が窺われた。共通教育に設定されている「健康管理全般」に関わる科目において、「性の健康」を包括的に捉えられる基盤教育の必要性が示唆された。 (2)は調査をほぼ終了し、結果分析段階である。28年度は学会に報告予定である。(3)は研究の経過に伴い、学生への学習機会の提供方法の再検討中で、28年度に施行を予定している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成26年度(初年度)の調査票作成の遅れ、学内における調査実施の調整に当初見込み以上に時間を要したこと、また、大学所在地の自治体での性教育プロジェクトとの兼ね合いなどが重なったためである。 本報告作成時点で、調査をほぼ終えて分析中であること、学生への教育プログラム内容の検討は進行しているので、できる限りの進捗の遅れを取り戻すべく28年度は進めていく。
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今後の研究の推進方策 |
本報告作成時点で、調査をほぼ終えて分析中であること、学生への学習プログラム内容の検討は進行しているので、できる限りの進捗の遅れを取り戻すべく28年度は進めていく。 特に、アンケート調査の結果分析と大学内外への報告と、学習プログラム構築のための教員支援の方策検討のための他地域事例検討を優先する。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が生じた主な理由は、計上していた会議・学会報告等々にかかる旅費を使用していないこと、調査実施年度が当初予定よりずれ込み、データ入力・集計にかかる人件費を次年度に持ち越したことによる。特に会議は、日程調整上の困難もあり、SNS(スカイプ等)の活用に変更した回数を多くしたためである。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度使用額は平成28年度請求額と合わせて、当初予定の調査集計・分析に関わる人件費、結果報告のための学会参加、可能であれば自治体向けの結果報告会、学習プログラム構築に関わる教員支援の方策検討のための他地域事例検討等の実施に使用する予定であるので、当初の予算案に近づくと予測している。
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