実態調査として、1年生から3年生までの学生全員に対してネット依存とストレスコーピングスタイルに関してアンケート調査を実施し、依存状態が疑われる学生は1年生では約3%だったのに対し、2、3年生では、約9%と急増することを明らかにした。また、ストレスに対処法として「気晴らし」、「アルコール・薬物」を取りやすく、「自己非難」的だが、ストレスを「受容」しにくいことがネット依存に有意に影響していた。 また、ネット依存と認知課題や脳機能、心理学的指標との関連についても検討し、脳機能や認知課題では関連性は見られなかったものの、心理学的指標のうち、行動制御系尺度でネット依存傾向との間に相関を認めた。
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