本挑戦的萌芽研究では、子どもの疲労と最も結び付きが強いとされる睡眠覚醒リズムの是正に資する個々の生活習慣に基づいた、すなわち、個々人の子どもの疲労回復に資するオーダーメード型の生活習慣改善法の開発を目的とした。健常小中学生に対する個別の生活習慣や睡眠習慣介入により、自覚的疲労感や認知機能の改善効果が得られた。しかしながら、介入による安静時の副交感神経活動の低下や覚醒時活動量の低下などの結果も得られており、改善効果については慎重な解釈も要することを示唆した。今後は介入項目と期間を検討し、研究を進めていくことが肝要と考えられる。
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