【目的】大学新入生を対象として、血清中C1q/TNF-related protein-3 (CTRP3)を測定しその意義を調べた。【対象と方法】本研究参加に同意の得られた大学新入生271名を対象にした。【成績】CTRP3は、BMI、収縮期血圧、拡張期血圧と有意な負の相関性を示した。CTRP3は、HDLコレステロールと有意な正の相関性を示した。一方、中性脂肪、LDL-コレステロール、HOMA-IRと有意な負の相関性を示した。超音波画像診断によるNAFLD群のCTRP3は、非NAFLD群に比べ有意に低値であった。【結論】CTRP3は生活習慣病の危険性を察知するバイオセンサーであると考えられる。
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