我々は最近、飢餓時に肝臓が自律神経系(副交感神経系ならびに交感神経系)を介したシグナルを送ることで、肝臓内グリコーゲン枯渇時に体内のエネルギー源をグリコーゲンから脂肪へ切り替えるのを助けていることを発見し、論文発表した(Nature Commun. 2013)。本研究では、次の目標として、我々が発見した「肝臓内グリコーゲンセンサー」の分子実体を明らかにすることに挑戦した。 本研究の結果、発現量が肝臓内グリコーゲン含有量と正の相関を示し、「肝臓内のグリコーゲンセンサー」の候補分子の可能性を持つ遺伝子を複数、見出すことが出来た。
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