今年度購入した正立顕微鏡に既存のスピニングディスク共焦点装置および,高感度背面照射型CCDを組み合わせ,in vivoイメージングが可能な光学系を構築した.これを用いて顕微鏡ステージおよび光学窓に改良を加えながら,実験系の最適化を行った. 本研究の成果として,筋収縮によって骨格筋内Ca2+が上昇に伴って,Ca2+依存性フォスファターゼであるカルシニューリンが活性化し,転写因子のNuclear factor of activated T-cells(NFAT)を脱リン酸化による核移行を生体骨格筋において観察することができた. 今後は本研究助成によって構築した光学系を用いて,動的な環境における筋内の様々な現象を捕らえるための実験系として応用可能となったと考える.
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