トレーニングや運動による競技力向上や健康増進効果は、それらにより惹起されるシグナルが特定のタンパク質の発現増加させることによる。それらのシグナルは運動強度依存性のものが多く、従来、健康増進のため用いられなかった高強度運動の有効性を示唆している。そこで、本研究では、運動強度依存性のシグナルを最も高める高強度・短時間・間欠的運動トレーニングが、最大酸素摂取量に与える影響を明らかにすること及び同トレーニングが糖代謝能に与える影響を明らかにすることを目的として研究を行った。その結果、これらのトレーニングは心形態の変化を介して最大酸素摂取量を増加させること、また糖代謝能を向上させることが明らかとなった。
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