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2016 年度 実績報告書

オートファジーによる脂肪滴形成・分解に対する運動効果の解明

研究課題

研究課題/領域番号 26560407
研究機関流通科学大学

研究代表者

北村 裕美  流通科学大学, 人間社会学部, 准教授 (00360090)

研究分担者 矢野 博己  川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (20248272)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードTLR5ノックアウトマウス / 自発運動 / Firmicutes
研究実績の概要

本年度は,オートファジー関連分子の検討に用いたTLR5遺伝子欠損(KO5)マウスの腸内フローラのメタゲノム解析を実施し,20 週間の自発運動(WR)に伴う腸内フローラ変化について検討した。
腸内細菌種の相対的存在数の指標であるoperational taxonomic unit(OTU)の値は,Ctrl条件ではKO5マウスがWTマウスよりも有意に高く,WRにより有意な低値を示した(それぞれp<0.01)。肥満の指標とされるFirmicutes門とBacteroidetes門の比(F/B)は交互作用がみられ(p<0.01),KO5マウスはWTマウスよりも低値を示した(p<0.05)。F/B比がWR-KO5マウスで顕著に低値を示した原因はFirmicutes門の有意な減少によるものであった(p<0.01)。Proteobacteria門は,KO5マウスの方がWTマウスよりも有意に多く(p<0.05),WRにより有意に減少した(p<0.01)。その他の総腸内細菌(門のレベルでの比較)ついても,KO5マウスの方がWTマウスより有意に多く(p<0.05),WRにより有意に減少した(p<0.05)。Verucomicroia門やTenericutes門はWTマウスで確認されたが,KO5マウスではほとんど確認されなかった(それぞれp<0.05)。WTマウスではほとんど確認されなかったTM7門やChanobacteria門は,KO5マウスでは確認された(それぞれp<0.01)。
以上の結果から,肥満を呈するKO5マウスにおいて,WRにより腸内細菌の多様性の低下と肥満にかかわるとされるFirmicutes門の減少が示唆された。本研究課題の最終段階として,オートファジー関連分子の検討結果と腸内フローラのメタゲノム解析結果とを比較しまとめる。

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公開日: 2018-01-16  

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