過剰な糖質を摂取すると脂肪組織にエネルギーとして蓄積されるだけでなく、アレルギーを誘発するのではないかといわれている。そこで、脂肪組織とアレルギーの関係性を調べるために、グルコースと線維芽細胞増殖因子-2(FGF-2)の脂肪細胞及び脂肪組織由来間質細胞に対する影響をin vitroで調べた。グルコースやFGF-2は、IL-6、MCP-1、KC、eotaxinの分泌能に影響を与えることが分かった。日常的に高糖質の食事を摂取している肥満児が、急に糖質制限及び低タンパク質の食事をすると、脂肪組織からサイトカイン・ケモカインが過剰に分泌されることでアレルギーが誘発されるのではないかと考えられた。
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