本研究では、乳幼児を対象として、唾液中のホルモンを用いて、睡眠状態や健康状態が起床後のホルモン分泌に及ぼす影響について検討した。また、同時に活動量計を用いて、日中活動量が睡眠に及ぼす影響についても検討した。 その結果、日中の十分な活動量の確保は、翌日の目覚めの良さを喚起させることが示唆された。日中の十分な活動により、睡眠効率が高まり、睡眠中にしっかり身体を休めることができる。その反動で、起床前に覚醒に向けて交感神経が高まるため、目覚めが良くなる。この一連の流れから、よく眠れたという実感が得られる。本研究の結果から、「よく動いたらよく眠れる」と知られている通説を裏付ける結果を導くことができた。
|