研究課題/領域番号 |
26560421
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
大庭 真人 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科, 研究員 (20386775)
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研究分担者 |
佐治 伸郎 鎌倉女子大学, 児童学部, 講師 (50725976)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 教育的環境 / 状況起因的な語り |
研究実績の概要 |
本年度は、幼児が養育者との間で交わした対話の映像コーパスデータ(2歳~3歳)において、養育者が現前にない事物や事象についてどのように語るかについて検討を行った。現前にない事物や事象を語る際には、大別して1.幼児による脱線と2.養育者による発展的補足説明との2つの場面が散見されたが、そもそもどちらの場合も本筋に該当するトピックが存在するため、養育者により脱線や補足はすぐに回収されてしまう傾向にあり、語りとして展開される様を詳細に検討することはできなかった。そのため、幼児の年齢が3歳後半から4歳までの場面におけるコーパスをより詳細に検討する必要がある。また、こうした年齢の幼児が三項関係の共有にどの程度センシティブに語りを構築していくのかについても実験調査を実施した(未分析のため、成果報告は来年度後半となる見通し)。 また、幼児が聞き手の状況に合わせて三項関係を構築していく過程を知るための遊び場面の映像コーパスも同時並行して収集しており、書き起こし作業も進めている。 これらと合わせて動物園における実験調査のための予備収録も始めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
データ収集や予備収録などは進めているが、本調査の実施には至っていない。また、映像コーパスを用いた相互行為の分析が進んでおらず、こちらについてもやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
映像コーパスの分析を進めるとともに、動物園での実験調査を早急に行いデータ収集とともに分析作業も並行して進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度に使用を計画していた調査が滞ったためであり、5月末には使用予定である。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度に実施計画の動物園における予備調査のための謝金および書き起こしのための経費として使用する。
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