膜を介した輸送や膜の変化など脂質二重膜上で起きる現象を解析するためには、顕微鏡観察面と同一平面の脂質二重膜を繰り返し形成して解析する必要がある。しかし、顕微鏡観察面と同一平面で、かつ繰り返し形成するデバイスはこれまで報告されていなかった。そこで、本研究課題では、流路上に開店するチャンバを配置することで繰り返し観察可能な脂質二重膜を形成するデバイスを開発した。形成された脂質二重膜の膜厚および膜局在タンパク質との相互作用を調べたところ、形成された膜が脂質二重膜であることが示唆された。このことから、膜中のドメインや膜タンパク質などの定量的解析にこのデバイスが利用可能であることが示唆された。
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