本研究で提案した新しい人工塩基Wをもつ新規デオキシヌクレオシドdWの合成を検討した。まず、塩基W部位の合成について、2-アミノマロン酸ジエチルエステルとアンモニアを反応させたところ、対応するジアミドが得られた。この生成物に、トリエチルオルソトホルメートとギ酸の存在下イソプロパノールと加熱還流したところdW合成の鍵中間体である4ーカルバモイルー5ーヒドロキシイミダゾールを高収率で得ることができた。最終目的物であるdWを合成するため、このヒドロキシル基がトリイソプロピルシリルで保護されたもと3’,5’-位が保護されたデオキシリボース誘導体の光延反応を現在検討している。
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