研究課題
挑戦的萌芽研究
Ⅲ型ポリケタイド合成酵素の機能改変を目的に、8分子のマロニルCoAを縮合し、SEK4/SEK4bへの変換を触媒するオクタケタイド合成酵素(OKS)への欠損変異導入を行った。その結果、OKSの活性中心キャビティー構成アミノ酸である351番目のバリンを欠損させると、開始基質に対する基質特異性が脂肪族CoAに特化することが判明した。本変異酵素のX線結晶構造解析を行った結果、触媒残基システイン近傍の活性中心キャビティーの容積が増大したために基質特異性が脂肪族CoAに特化したことが示された。
天然物化学