16種類の大腸菌株を培養し分析を行った。コリバクチンを生産することが確かめられているNissle1917も入手し分析に供した。また、これらすべての菌株に対して全ゲノム解析を行った。解析の結果、Nissleをはじめとし、菌株番号3および4にコリバクチン全生合成遺伝子群がコードされていることを確認した。続いて、コリバクチンの検出方法を確立すべく、培養液をLCHRMSで分析したところペプチダーゼClbPによって加水分解されたプロドラックモチーフの質量を菌株番号3, 4およびNissleのみから観測することに成功した。これによってコリバクチンの間接的観測方法を確立することに成功した。
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