研究成果の概要 |
中枢神経系を構成する細胞は活動に応答してグルコース代謝量と代謝経路を変動させる.例えば動物個体への刺激に応答した神経興奮は,特定の脳部位のグルコース代謝量を増加させる.このような局所で生じる機能的グルコース代謝変動の解析には分子イメージング法が有用である.本研究では質量分析を用いた脳内グルコース代謝経路の網羅的トレースと,そのイメージング法を開発した.具体的には,質量分析の分子網羅性を活用した13C標識グルコース代謝産物群の一斉同定/定量法(安定同位体メタボロミクス)と,これらの一斉イメージング(安定同位体イメージング質量分析)を開発し、新規の神経/グリア間をシャトルされる代謝因子を同定した.
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